自然発見オリエンテーリング
はじめに
「自然」って何だろう?
普段は気にもしないけど、空を見上げれば雲があり、道ばたや空き地には草木や、生き物がたくさん。
でも、雲ってどうやってできるの?草木や生き物はどんなふうに大きくなるの?
そんな疑問をゲーム感覚で解決していくために作られたのが曽爾の自然発見OLです。
屋内でできるので、雨の日でも自然の不思議を感じることができます。
内容
1.はじめに、国立曽爾青少年自然の家で行われている自然発見OLを紹介します。
(1)自然発見OLとは?
・自然発見OLは、3人~5人程度のグループで、館内のイラストボードを探して館内を歩き回り、
問題に答えていくゲームです。
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(2)進め方
① 参加する児童、生徒は1チーム3~5人程度 ② 1チームにつき1枚の問題・解答用紙と、 |
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③ 自然発見オリエンテーリングは、このアクリルブロックの凹凸を捜し当てるパズルゲームと、問題に
答えるクイズの組合わせで構成されています。
④ 進め方は、年齢等に応じて、Level-1(園児対象)~ Level-4(大人対象)があります。
2.自然の家で使用する説明文、問題・解答用紙及び解答を紹介します。
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3.自然発見オリエンテーリングは学校などでも行うことができます。
準備するもの〈必需品〉 ・4つ切りの画用紙10枚 マジック 筆記用具 |
(1)あると便利な物
・クリップボード(班の数分あれば便利です)
(2)活動する前の準備
① 屋内で、4つ切りの画用紙を掲示できる場所10カ所を決めてください。
② 4つ切りの画用紙に記入する植物や動物、天体など自然に関する10の説明文を用意します。
(50文字程度の説明文とマークを、マジックで画用紙に書き込んで下さい。写真があればな
お良いです。)
③ 子どもたちを班(1班3人~5人程度が最も活動しやすいです)に分け、班ごとにマークを選びます。
制限時間を設定ししてください。
(子どもたちの年齢や、問題の難易度によって変わりますが1時間程度が適当です)
(3)活動中の注意
① 各班は自分たちのマークがついた4つ切り画用紙をさがし、その問題に答えます。
② 指導者や先生は、子どもたちが協力して活動できるように指導をします。
③ 走り回って怪我をしないように注意してください。
④ 同じ場所に、複数の班が固まらないように留意してください。(スタート地点を班ごとに変えると
安心です)
(4)説明文と問題文の例です
・小学校低学年(1年~3年)ではこれ位の問題が適切です。
植物 | 動物と昆虫 | 天体など | |
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説明文 | アサガオの花びらの数は 5枚あります。 |
犬の鼻の匂いをかぎ分ける能力は、 人間の100万倍以上です。 |
太陽は東から西へと動きます。 |
問題文 | アサガオの花びらは何枚 ですか? |
犬の匂いをかぎ分ける能力は、 人間の何倍でしょう? |
太陽はどちらからどちらへ動 きますか? |
・小学校高学年(4年~6年)ではこれ位の問題が適切です。
植物 | 動物と昆虫 | 天体など | |
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説明文 | 杉とヒノキの葉は同じ ような形をしています が、実は見分け方があ ります。 杉は葉の先端がチクチ クし、ヒノキは軟らか いです。 |
昆虫は、頭、胸、腹がはっきり しており、6本の足と4枚の羽を もっています。 |
夏の夜空では、3つの明るい星 が夏の大三角形を形作っていま す。 その明るい3つの星の名前を、 ベガ、アルタイル、デネブと言 います。 |
問題文 | 杉とヒノキの葉の違いは 何ですか。 |
昆虫の羽は何枚ですか? | 夏の大三角形を形作る3つの星 の名前は何ですか? |
終わりに
子ども達は、自然に関する疑問をたくさん持っています。それを聞き出して、子ども達が好奇心を持って
活動できるように工夫してください。
情報提供 |