玉ねぎの皮で草木染め

はじめに

「草木染」は、植物に含まれている自然の色を抽出し、糸や布を染めることです。
その楽しさは、草木の種類によって変わるすてきな色との出会いであり、同じ植物でも季節や染め方を変えることにより多彩な色を染めることができます。
化学染料で染めるのと違い、染め上げられた色は、どの色もやわらかく安らぎのある自然の色で、自然の偉大さ、美しさ、不思議さを教えてくれます。

写真:準備物

準備する物

  • 染料・媒染剤・鍋・ステンレスボール・火ばさみ
  • ざる・洗面器・アイロン・アイロン台・こし布
  • 染める布や糸

染料

染料になる葉や枝などから色素を取り出した水溶液のことを「染料液」と言います。
染料の量は、染める素材の重さに対して決められ、染料の種類や部位によって異なります。(別表1参照)
染料液を抽出する水の量の目安は、布染めなら素材の重さの50~100倍程度です。

染料液のとり方

  1. 染料を湯に入れて加熱する(15分~30分間)。
  2. 染料により時間が異なります。
  3. 染料液を目の細かい布でこす。
  4. 煮出した染料を同様に数回煮出して染料液をとる。
  5. 最初にとった液を1番液、2番目を2番液と呼ぶ。
  6. 普通は2番液程度まで用いる。

(別表1)染料液を作るための染料の種類と必要な量(染める布の重さに対して)

ヒメジョン(花) 3倍 イヌタデ 5倍 ヌルデ(虫こぶ)  1倍 
わらび(葉) 2倍 ススキ 大量 つばき(花) 10倍
カシワ(葉) 10倍 はぎ 大量 たまねぎ(皮) 1/2倍
ケヤキ(落葉) 1倍 アケビ(葉) 大量 紅茶、コーヒー 3倍
クズ(葉) 大量 クルミ(果皮) 1倍 落花生(皮・殻) 1倍
オオマツヨイクサ(花葉) 3倍 くり(いが) 1倍 びわ(葉) 10倍
マリーゴールド(花) 3倍 クマシデ(葉) 1倍 たんぽぽ(花) 5倍
どくだみ(葉) 1倍 きんもくせい(葉) 3倍 もみじ(落葉) 1倍
巨峰(皮) 3倍         

※三瓶青少年交流の家は、国立公園内にあるため採取することはできません。

媒染剤

媒染とは、染料と繊維を固着させることで、媒染の働きをするものを媒染剤といいます。
媒染剤には、染料の色を発色させる働きがあり、同じ染料でも媒染剤が異なると全く違う色に染まります。

アルミ媒染液の作り方

  • ステンレスボールに500ccの水を入れて沸かし、焼きみょうばんを8g入れる。
  • 弱火で加熱したまま、透明になるまで溶かす。

代表的な媒染剤

 ● アルミ媒染(みょうばん)、鉄媒染(おはぐろ)、木炭、酢酸アルミ、食塩

草木染めの実際-たまねぎの皮を使用して

準備するもの
  ・玉ねぎの皮50g   ・水5000cc   ・なべ       ・こし布        ・ざる     
  ・焼きみょうばん8g   ・豆乳(牛乳)    ・火ばさみ     ・ステンレスボウル       
  ・洗面器              ・アイロン           ・アイロン台  ・染める布      
      ・輪ゴム              ・消石灰

Step1:なべにたまねぎの皮を入れ、水を加えて30分程度煮出し
     て
染料液を作る。

   ・ 100gの布の場合、たまねぎの皮50g、水5000ccを準備
   ・ 水を加えて30分ぐらい煮出す。

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Step2:布、ザルを使って煮出した煎汁をこし、ステンレスボー
           ルに移す。

  ・ 熱いので、やけどに注意!

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Step3:ばいせん液を作る。

    ・ なべで500ccの湯を沸かし焼きみょうばんを入れ、透明になるまでとかす。(15~30分ぐらい)
 

Step4:素材(布)を水洗いし、よく絞る。


<アドバイス>

  ※ 素材が絹やウールなどの動物性繊維はよく染まり、木綿
      のような植物性繊維には染まりにくい性質があります。
  ※ たんぱく質を繊維につければ濃く染まります。豆乳や牛
      乳に浸すと簡単です。

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Step5:模様をつくる。 

       ・ 素材(布)に模様をつけたいときには、輪ゴムでくくると
    白い輪のような模様になります。
       ・ くくりかたにより、いろいろな模様になります。
    工夫して楽しんでみてください。

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 Step6:素材を染料液に浸す。 

   ・ 素材(布)を染料液(玉ねぎを煮出した汁)にひたす。


<アドバイス>

 ※ 素材に模様をつけるには、輪ゴムとフィルムケースがあ
       ると簡単です。
 ※ 輪ゴムでくくってやると白い輪のような模様ができ、
       フィルムケースの中に素材を入れると、その部分が染ま
       らなく楽しい模様ができます。

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Step7:水洗いしてよく絞る。
 

Step8:媒染液に浸す。

(三瓶青少年交流の家では、アルミ、鉄、銅の化学媒染液を使用)
   ・15~30分ばいせん液に浸す。
 

<アドバイス>
 ※使い終わった染料液と媒染液は、どう処理する?

  ・両方をポリ化けるに入れて混ぜ、消石液を入れて中和しま
       す。これを放置すると沈殿物は顔料として使えます。
  ・いらない場合は、沈殿物の水をきり、燃えるゴミとして処
       理できます。
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Step9:水洗いをして干す。

Step10:アイロンをかけて、しわを伸ばす。

        ・ これで完成です!

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情報提供

国立三瓶青少年交流の家

2003年作成

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